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小田切 朗 店主
オダギリ アキラ
AKIRA ODAGIRI |
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生粉・打ちそば『木香』 |
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生年月日:1956年11月1日 |
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出身地:宮城県 |
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血液型:B型 |
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趣味・特技:蕎麦の実験 |
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好きな本・愛読書:直感力、洞察力を高めてくれる本 |
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好きな映画:スタジオジブリ系全般(特にもののけ姫) |
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好きな言葉・座右の銘:いかに自由になれるか |
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好きな音楽・アーティスト:ビートルズ、ピンク・フロイド、エンヤ等、気持ちが穏やかになれる |
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好きな場所・観光地:木香、奥日光、自分の家 |
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■この道を志したきっかけをお聞かせください。 |
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30年(2010年現在)ぐらい前のお盆の時期に、友人に長野県出身者がいまして、私に声をかけてきたんです。「帰るんだけど一緒に遊びに行かない?」って。
それで彼の実家にお邪魔したんですが、その時に観光で戸隠に連れていってくれたんですね。そこでせっかく戸隠に来たんだから蕎麦でも食べようってことになったんですが、実は元々、私は蕎麦が嫌いだったんですよ(笑)。でも戸隠に来て蕎麦を食べないなんてダメだって事になり、覚悟を決めて入ったんですが、そこで食べたざる蕎麦の美味しさにびっくりしたことを今でも鮮明に覚えています。「蕎麦ってこんなに豊かな食べ物だったのか」って。
それから社会人になり、どんな蕎麦を食べてもあの戸隠で食べた感動するような蕎麦には出会えなかったんです。そんな中、世の流れで会社を閉めることになった時に、フッと私の頭の中に浮かんできたのが「あの豊かな蕎麦を出せるような蕎麦屋をやろう」と思ったのが開業にあたるきっかけでした。 |
■お店の雰囲気や、店名の由来をお聞かせください。 |
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森の中にいるような空間にし、来店頂いた全てのお客様に疲れた体をここで癒し、豊かな気持ちになって、自分の場所に戻ってもらえたらという思いで、このような空間にしました。
私個人的にコーヒーが好きでして(笑)。高校生の時から豆を挽いて飲んでいたんです。挽きたてのコーヒーは格段に美味しいんですよね。蕎麦も同じで、挽いてからちょっと時間が経っただけで味と香りは抜けてしまいます。挽きたての蕎麦の豊かな味と空間を感じてもらいたいといった意味を込めて、また、豆に出会わせてくれたコーヒーにもかけて(笑)『木香(もっか)』という店名にしました。 |
■生粉打ち(十割そば)についてお聞かせください。 |
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100%蕎麦粉だけでつくる蕎麦麺を「生粉打ち蕎麦」(十割蕎麦)と言います。
店をオープンして間もない頃は当時使っていた蕎麦粉がどうも自分の気持ちにしっくりこないことに気がつきまして、様々な場所の蕎麦粉を試している中で北海道稚内の音威子府(おといねっぷ)に無農薬栽培の蕎麦の畑があると知りました。有機栽培の蕎麦粉っていうものを試したことがなかったので、聴いてからすぐに取り寄せました。届いてからすぐに試し打ちをして、自分で食べ終わった時の印象は、後味がとても爽やかで、今まで試したものと明らかに違かったんです。
これならいける!と確信したので、現在(2010年5月現在)もそこから粉を取り寄せて店内で蕎麦を打っています。 |
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■蕎麦を打つ際に心がけていることをお聞かせください。 |
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先日開店から11年目(2010年5月現在)を迎えたんですが、蕎麦を打つ時に「美味しくなれよ」って心から語りかけながら打つ蕎麦と、何も考えずに打つ蕎麦では歴然に差がつくことに気が付いてから、気持ちを込めて蕎麦を打つようにしています。
また、材料を変えないことです。同じ材料を使うことで「きみ、本当のことを語ってくれるよね?」って問いかけながら打ってるんですが(笑)、実際、蕎麦の核心の部分ってまだ誰も知らないところにあるように思うんです。
そうやって気持ちを込めて蕎麦を打つことで本当の部分に触れられるような気がするので、これからも、そこへ少しでも近付けるよう日々試行錯誤しています。 |
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■最後にお客様達へメッセージをお願いします。 |
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当店では『豊かな食事』というものを蕎麦を通じてお客さんに感じてもらえたらと思っています。
全国を始め、海外からも様々なお客様にいらして頂いているんですが、どの方にも手作りの美味しさという幸せな気持ちを家まで持って帰ってもらって『食』ということを考えて頂くきっかけになれたらいいなと思っています。「ちゃんとしたものを食べましょう!」ということです(笑)。
食べるものが精神に与える影響はものすごく大きいと思うんです。おにぎりひとつでもいいんです。自分の手で作って食べる豊かさを感じてもらいたいと思います。
私も今秋頃(2010年5月現在)には『蕎麦の核心』に到達できるような予感がしているんです。
是非当店にご来店頂き、「あぁこれだ!」というところに手が掛かっている蕎麦の豊かさを味わって頂けたらと思います。
※上記記事は2010.6に取材掲載したものです。
個人の主観的な評価や情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。 |
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