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石川雅子ミュージックアカデミー |
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石川 雅子 主宰・ピアノ講師
イシカワ マサコ
MASAKO ISHIKAWA |
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石川雅子ミュージックアカデミー |
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生年月日:1954年7月12日 |
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出身地:静岡県 |
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血液型:O型 |
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趣味・特技:レコード鑑賞、ヨーガ |
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好きな本・愛読書:長崎ぶらぶら節 |
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好きな映画:平塚らいてうの生涯 |
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好きな言葉・座右の銘:七転び八起き |
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好きな音楽・アーティスト:カザルス(チェロ)、マリア・カラス(ソプラノ) |
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好きな場所・観光地:イルミッツ(オーストリア・ブルゲンラント州) |
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■この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください |
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私の世代は子どもが習い事をし始める、そういうはしりの世代だったんですね。私も近所に住む友達に連れられてピアノを習い始めまして。そういう時代だったんです。
東京音楽大学に在学している時に、来日していたオーストリアのピアニスト、ハンス・カン氏に出会いまして、そのご縁でオーストリアに留学することになりました。1975年のことです。
ウィーンという街には音楽が溢れていました。音楽と共にあるというのか、ウィーンフィルの定期演奏会をはじめ名演奏がふんだんに聴けました。当時のお金で300円とか500円とか、立ち見の席があったりして。本場の音楽の世界を気軽に肌で実感する日々でした。街に音楽がある豊かさに触れた最初の機会でしたね。
あちらではピアノ教育を専門に勉強しました。1982年、渡欧してから8年目にオーストリアのピアノ教師国家資格を取得して帰国しました。『クラシック音楽を伝承する』ことを目標に教室を開いたのが1983年の6月。今年で27年目を迎えます。 |
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■教室の特色についてお聞かせください。 |
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『クラシック音楽を伝承する』とは名曲を弾けるようにすることでも、レパートリーを増やすことでもないんです。それは音楽から何かを感じ取ったり、曲を自分の心にあるもので表現できるようにすること。音楽を楽しむ心=音楽ごころを伝える、育てることだと思っています。
当教室では音楽ごころを育むために多彩なプログラムを実施しています。ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、フルート、歌、レコーダー、…etc. ぞれぞれの担当講師が専任で指導に当たる個人レッスンはもちろんのこと、演奏会やレコードによって聴く力を鍛えるレッスン。生徒同士が合わせをおこなう=アンサンブルなど、音楽ごころを育むことを念頭に置いた幅の広いプログラムをご用意しています。
アンサンブルというのはある程度の技術が伴わないと出来ないものなのですが、技術が優れてさえいれば出来るかというと、そうではないんです。合わす心、合わせようとする心がないと。
技量のある人、例えば大学生の方とか一定以上音楽を学習された人たちでも合わせられないという方が結構いらっしゃるんです。私もその類いでしたけど(笑)。
ソロに集中してただ弾く、弾く、弾く。それだけでは無理なんですね。相手の人が何をしようとしているのか、どのくらいの技量を持っているのか。それをしっかり聴いて、感じて、合わせることを知らないと。スタコラサッサ、自分だけ上手く弾いても成立しないんです。一緒に弾いて、一緒につくっていく気持ちがないと。
ベートーベンが残した言葉で「己の心の中から出てたあなたの心に届くことを!」というメッセージがあります。彼の音楽は非常に思考されている、考えに考えられた音楽であるという評価がありますが、そのルーツは心にあるんです。心を表現したいがため、心に届けんとするための技巧、音楽だったんですね。
ただ弾けるようになることが終わりではないんです。心に届けないと。アンサンブルはまさにそうですね。心を通じ合わせないと良いハーモニーは生まれないんです。
音楽だけではありませんね。日常生活において、人と人とが関わりあうというのはまさにそうです。お互いが合わせようとする気持ちが大事なんですね。これから育っていこうとする子ども達にもその心を音楽を通して伝えることが出来たらなと思っています。 |
■音楽の魅力についてお聞かせください。 |
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昔作曲された、国も時代も異なるものが、全ての要素を乗り越えて現代に生きる我々を感動させる。言葉がわからないとか、時代背景を知らないとか、そういったことはまるで関係がないんです。頭で理解する必要はない。ストーンって、直接心に響いてくる。それが音楽の魅力のひとつだと思います。
以前に知的障害を持つ生徒さんがいらしたんですが、その子は当初、右手と左手で同時に弾くことが出来なかったんです。電話をしながらメモをとるとか、同時に2つの行為というのが出来なかったんですね。
レッスンを続けて、その子やお母さんともコミュニケーションを重ねていったんですが、ある時を境にその子は両手でピアノを弾けるようになりました。ピアノだけじゃなくて他のことも出来るようになったんです。生徒さん自身の努力、お母さんの努力が実を結んだんですけど、音楽の持つ力、心を解放する力を実感できる出来事でした。 |
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■社会貢献活動についてお聞かせください。 |
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もう5年前になりますか、私の父が認知症を患って施設にお世話になったことがありました。その施設で働く皆さんを見ているうちに、私も何か貢献出来ることはないかと考えるようになりました。
江戸川区に『なぎさ和楽苑』という特別養護老人ホームがあります。昭和55年に設立されたものということですから、もう随分長い歴史をもつ施設ということになりますね。
4年前よりその『なぎさ和楽苑』さんに常設のピアノを置かせていただいて、年間10回の開催を目標に、慰問演奏会をおこなっています。
もともとはその施設にいらっしゃるご年配の方に文化の香りというか、少しでも生活の潤いになればと思って始めたことなんですが、口コミでどんどん広がっていきまして。施設で働くスタッフやボランティアの方。それから近隣の、昼間に音楽を聴きたいっていう方ですね。小さなお子さんがいて、夜に演奏会にいくのは無理だけど、昼間だったらという主婦の方とか。いろんな方が聴きにきてくださるようになりまして。
いまは一ヶ月に一度というのがやっとなんですが(笑)、街に音楽があるという楽しさがもっと伝わっていくことで、もっともっと頻繁に開催出来るようになればと思っています。 |
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■最後に皆様へメッセージをお願いします。 |
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日頃から「本物に触れる」ことを大切にしている当教室では、ヨーロッパ製をはじめ世界の銘器を取り揃えてレッスンに使用しています。
ピアノに触れたことがないという方、以前楽器を習ったことがあるという方。無料の体験レッスンも実施しておりますので、お子さんから大人の方、親子、友人のペアーレッスンもあります。年齢や経験は関係なく、是非、この教室で音楽に触れてみていただきたいですね。大人の方にはミニコンサート+飲み会、略して『大人のための飲みにコン会』(笑)という催しもありますので、交流を広める場としても活用していただきたいです。
公園に散歩に行くように気軽に教室に通っていただければ。音楽と共にある、豊かな生活への第一歩としてお役に立てればと思っております。
※上記記事は2010.6に取材掲載したものです。
個人の主観的な評価や情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。 |
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