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手打ち蕎麦さろん『遊蕎庵』 |
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小池 晃 先生
コイケ アキラ
AKIRA KOIKE |
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手打ち蕎麦さろん『遊蕎庵』 |
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生年月日:1944年3月23日 |
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出身地:東京都 |
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血液型:A型 |
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趣味・特技:蕎麦、スキー、テニス、陶芸、墨線画、犬の訓練 |
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好きな本・愛読書:池波 正太郎、藤沢 周平、著書 |
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好きな映画:五つの銅貨、ウエストサイド・ストーリー、サウンドオブ・ミュージック |
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好きな言葉・座右の銘:青にして学べば、壮にして成すところあり、壮にして学べば、老にして衰えることなし、老にして学べば、死して後、朽ちることなし |
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好きな場所・観光地:戸隠 |
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■蕎麦との出会いや『手打ち蕎麦さろん』をはじめた理由をお聞かせください。 |
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最初に蕎麦を食べて『うめーなぁ』と感じたのは、20歳頃父親に連れられて行った神田の『まつや』さん。その後20年程は蕎麦とあまり縁が深くなく、再び40歳位を境に訳もなく蕎麦が食べたくなり、美味しい蕎麦屋さんを求めて東奔西走しましたが、これはというお蕎麦屋さんは多くありませんでした。ならば自分で打ってしまえ、と始めてしまったという訳です。45歳頃の事です。試行錯誤をくりかえしながら約20年、なんとか満足する蕎麦が打てるようになりました。最近では美味しいお蕎麦屋さんも増えましたし、お付き合いいただいているお蕎麦屋さんも増えました。その間、つゆの作り方や蕎麦打ちのヒントなど、いろいろと教えていただきました。
毎日蕎麦を打つようになると次第に食べきれなくなるんですよね(笑)。そんな美味しい蕎麦をみんなに食べたせてあげたい。また自身が習得した知識、楽しさを広めていきたいと思った事が『手打ち蕎麦さろん』をはじめたきっかけなんです。
また蕎麦を打たれる方や、打ちたいと思われている方々の共通した悩みの一つに、蕎麦を打つ場所が無いということがありました。確かに蕎麦打ちには場所も道具も必要です。
そんな方々の悩みをすべて解決するというわけにはいきませんが、少しでも多くの方々に蕎麦打ちの楽しさを感じていただきたいと思ったことも『手打ち蕎麦さろん』をはじめた理由の一つです。 |
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■人気の蕎麦打ち教室ですが、どんな方達におすすめしたいですか? |
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「美味しい蕎麦を食べたい方」「美味しい蕎麦を食べさせてあげたい方」「本物の蕎麦を食べたい方」には是非、蕎打ちを体験していただきたいですね。
また、蕎麦と言う日本の伝統食文化を現代の食育という観点として、若い世代の方にも体験してほしいと思います。
特に未来を担う子供たちにも蕎麦作りを経験してもらい、「蕎麦って、こんな風にして作るんだ」と楽しみながら、郷土食への関心を高め、自然食と手作りのよさを体得して欲しいと思うんです。
以前、夏休みの宿題を兼ねて小学6年生が体験に訪れたのですが、目を輝かせてやっていたのが凄く印象的でした。こういった体験を子供のうちにする大切さや、親子で体験する楽しさを感じていただきたいと思います。
江戸時代から今日まで受け継がれている食文化には、蕎麦の他に寿司、天麩羅、鰻などがあります。しかし一般の素人が素材から完成まで楽しめるのは蕎麦だけだと思うんです。
実際に世の中には蕎麦教室はよくありますが、寿司教室や天婦羅教室なんてないでしょ(笑)。
また、蕎麦粉と水と少しのつなぎでのみで作る蕎麦ですが、奥行きはまことに深いものがあるんです。 |
■手打ち蕎麦さろんの簡単な紹介、また生徒さんの声等をお聞かせください。 |
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『手打ち蕎麦さろん』では「お蕎麦屋さん」になるために修行されている方や、「素人蕎麦打ち段位」を取りたいとがんばって勉強されている方もおられますが、ごく普通にお蕎麦が好きで、蕎麦打ちを楽しくやりたいという方々がほとんどです。『蕎麦は繋がりにくいが、蕎麦は人を繋ぐ』と言われております。ただ、蕎麦打ちでは初心者の方もベテランの方もパーツ練習をすることが出来ませんので、始めたら最後までやりぬかなければなりません。従って、初めから気の抜けない作業が続きますので、細かなアドバイスをするため講習は少人数で行うようにしております。
当さろんは2008年に開設しました。今までイベント等を含みますと、総勢500人程の方達が蕎麦打ちを体験されてきました。皆さん大抵は「こんなに上手く打てると思わなかった」「こんなに美味しいとは思わなかった」「感動した」など言われるんですよ。実際に蕎麦屋さんになるという夢をかなえてしまった方もいらっしゃるんです。 |
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■蕎麦はどのような食べ方が一番よいのですか? |
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蕎麦好きな方はせいろが一番とよくおっしゃいます。もちろんせいろで召しあがり、蕎麦の香りと甘みを味わっていただくのもよいのですが、様々な食べ方で、様々な美味しさがありますから、何がよいというのはありません。基本的に蕎麦はどんな食材とも相性がいいですからね。
個人的には是非、旬な食材とコラボして召しあがっていただきたいと思います。色々な種類のキノコを入れた温かい蕎麦などもまた格別な美味しさです。
有名な老舗蕎麦屋も蕎麦の伝統を守りつつ、常に新しい要素を取り入れていますから、ご家庭でもお好きな食材を使いオリジナルのレシピを楽しんでいただくのもいいと思います。
当さろんで使用する蕎麦粉は北海道・茨城・長野・福井といった産地のものを常備し、味や香の違いを楽しんでいただけます。
また、蕎麦を打つだけではなく、実際にその場で茹でて食べるんですよ。昔は「釜前さん」という茹での専門職があったほど、蕎麦を美味しく茹でるのは意外と難しいんです。
せっかく美味しい蕎麦を打ったのに茹でで失敗してしまわぬ様、ここで食べていただいています。みんなで食べるので、これがまた美味しいんです。
もちろんご家庭で召しあがっていただくために、さろんで食べたもの以外は持ち帰っていただきます。ご近所の方に御すそわけする方もいらっしゃいますよ。 |
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■最後に今後の展望や地域の皆様へメッセージをお願いします。 |
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今後も多くの方々に蕎麦打ちの楽しさを体験していただきたいのはもちろんですが、時間が許せば、老人ホームや公共施設、または商店街や街のイベントなどへの協力なども視野に入れております。
蕎麦はとても栄養豊富な食品で、特にタンパク質は穀類の中では一番多く、かつ良質で大変吸収が良い(このことが大事です)ものです。皆様ご存知の『ルチン』は毛細管を強くし出血を防ぐ働きがあり、血圧を下げる効果も報告されております。『コリン』は肝臓に脂肪がたまるのを防ぎます。昔から『蕎麦は酒飲みの害を減らす食べ物』として知られております。ビタミン類も豊富です。ビタミンB群は疲労回復に、ビタミンEは若返りに効果があります。体内での消化を助ける酵素も豊富で、消化の良いことも特筆ものです。食後血糖値を上げにくくすることもわかってきました。
このように蕎麦には、人間に必要な栄養素がたっぷりと含まれており、1週間に数回蕎麦を食べることは、体調の維持に大変役立ちます。
当さろんは蕎麦打ちがまったく初めての方にも、わかりやすい指導付きのコースがございますので、最初からお楽しみいただけます。また気の合う仲間との蕎麦パーティや勉強会などにもお使いいただけます。
ちなみに会員様の特典として、料金面の他にも会員限定の特別な「変わり蕎麦作り」や「講習会」なども行います。
お一人でもお仲間とでも、どうぞ気軽にお越しいただきまして、蕎麦と遊んでみて下さい。
また、さろんには蕎麦に関する文献や資料なども取り揃えてありますし、日本酒に関しても多少詳しい庵主と、蕎麦談義・酒談義・美味しい蕎麦屋さん談義などもお楽しみいただけます。
※上記記事は2009.11に取材掲載したものです。
個人の主観的な評価や情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。 |
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