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井上 城治 住職
イノウエ ジョウジ
ZYOJI INOUE |
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證大寺 |
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生年月日:1973年6月13日 |
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出身地:東京都 |
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血液型:O型 |
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好きな本・愛読書:親鸞聖人、曽我量深の書かれたもの |
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好きな映画:八甲田山 |
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好きな言葉・座右の銘:お互いを見つめることではなくて、同じ星を見ること |
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好きな音楽:新井英一 |
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好きな場所:カフェ |
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■證大寺についてお聞かせください。 |
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證大寺は、正式には『法輪山 続命院 證大寺』と申しまして、1200年の歴史のある浄土真宗のお寺です。歴史をひも解くと、承和2年、西暦835年に九州の続命院という場所に興ったのが始まりです。その後、1616年に浄土真宗の寺院として宗派を改め、先代住職の時にこの地(都営新宿線・一之江駅から徒歩10分)へと移ってきました。
もともとお寺とは、地域の人達の願いが形になったものと言えるのではないでしょうか。たとえば、今から150年ほど前のこと、蝦夷地、今の北海道にお寺は存在しませんでした。そこへ開拓が進み、人口が増えていくに従ってお寺が建ち始めたのです。人には様々な個性があり、人が集まればそこにはぶつかり合いも起こります。その際、「同じ星を見る」といった、自分の概念に優先するような共通の理念や願いがあれば、人は平穏に暮らしていける。お寺には、ある種、そうした役割があると言えるのです。
先代住職は、多くの人々が生活している首都圏にこそお寺が必要と考え、この地への開教を願ったという経緯があります。いのち終わるその日まで安心て暮らしていけますよう、仏教を通して地域の皆様に貢献していければと考えております。 |
■「心構えの終活」について教えてください。 |
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終活というと、葬儀の準備等、いわば「手続きの終活」を想像なさるかもしれません。私どもは終活をそれだけにとどめず、「心構えの終活」を説いています。終活を第二の人生の始まりとお考えください。手を合わせ、仏教の言葉を聞く中で、これからなすべきこと、どう生きれば良いのかを考えられる場所としてお寺を活用していただきたいのです。
仏教徒とは、仏様に教えを学ぶ生徒。人生において、師を持つということは非常に大切なことであり、また有意義なことです。浄土真宗に限らず日本人には、先人から培われてきた価値観として、死生観というものがございます。仏様を通し、自分を顧み、これからを生きていくための在り方を学んでいただきたいと思っております。 |
■地域との結びつきを大事にされていると伺っていますが? |
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4月の初頭になりますと、お釈迦様のお誕生日を祝い、「花まつり」をおこなっています。雅楽師と近隣の子ども達による稚児行列がこの辺りの春の風物詩となって久しいところです。
私どもはこのお寺を公開の場として、誰もが気軽に訪れることの出来る場所にしたいと考えています。「花まつり」もその端緒の1つであり、仏教講座やリラックスヨガや陶芸教室等の寺子屋教育もその一環とお考えください。ひと時、こちらで息抜きをしていただく。またその合間に、お寺で手を合わせ、日常のおこないを顧みていただければ幸いです。 |
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■地域の子ども達とは、どのように関わっておられますか? |
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土曜・日曜、夏休み期間には、近隣の子ども達が本堂に集まり、毎朝の勤行に参加してくれています。
先程も申しましたが、日本には親先祖から培ってきた文化があります。たとえば、大事なところに入る際には頭を下げる。挨拶をする時には、相手の目を見て挨拶をする。そういったことを、集まってくれた子ども達に伝えています。
大事なのは、その1つひとつがきちんと出来ているかではなく、「大人が大事にしているものがあるのだ」と子ども達に知ってもらうこと。自らの価値観以外のことを敬う心というものを養っていってもらいたいのです。大きな意味での心の有り様が伝わっていけば嬉しいですね。 |
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■最後に地域の皆様へメッセージをお願いします。 |
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證大寺は浄土真宗のお寺であり、親鸞聖人について学びたいという方はいつでも歓迎しています。また、町の中で公開しているお寺ですから、皆さんの思うままに利用していただきたいですね。
何か満ち足りない、何か物足りない、何か悩みがある。忙しい現代社会において、このような問いに答えてくれるような場所はさほどないかもしれません。今の自分の生き方に疑問をお持ちの方は、いつでもこちらをおたずねください。皆さんが安心してこれらを生きていく、そのための価値観を提供出来る場所でありたいと思っております。
※上記記事は2015.3に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。 |
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