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町沢 静夫 院長
マチザワ シズオ
SHIZUO MACHIZAWA |
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町沢メンタルクリニック |
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生年月日:1945年12月17日 |
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出身地:新潟県 |
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血液型:O型 |
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趣味・特技:テニス、読書 |
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愛読書・本:アインシュタインの著書 |
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好きな映画:エデンの東 |
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好きな言葉・座右の銘:『決して強く足を踏みつける事なく、軽やかに生きなさい』(アインシュタイン) |
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好きな音楽・アーティスト:ジャズ(オスカー・ピーターソン)、クラシック(ショパン) |
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好きな場所・観光地:グランド・キャニオン |
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■この道を志したきっかけをお聞かせください。 |
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この道を選んだ理由には、以前、内科医をしていた頃、もっと患者様の話を聞き、気持ちを交わし、心身問題に対するメンタルケアをしたいと感じた事から精神科医へと方向転換しました。
以前から文学・物理学・生物学・哲学にも興味があり、そういった学問に関わりの深い精神科医は進むべき道だったのでしょう。
ちなみに昔から手が不器用だった為、手術を施す外科系の医師には向いてなかったのです(笑)。 |
■現在に至るまでの活動や経緯をお聞かせください。 |
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東京大学文学部心理学科を卒業後、同学科の大学院に進学しました。しかし、東京大学の学園紛争のため大学院を中退し、医者になることを志し、横浜市立大学医学部へ行くことになりました。
その後は、東京大学医学部付属病院分院神経科の勤務医を経て、国立精神・神経センター精神保健研究所病院(千葉県市川市)にて研究所室長として10年間研究を行いました。
途中でアメリカに留学。アメリカ留学中は、主に境界性人格障害(Borderline Personality Disorder, BPD)について研究しました。
その後、立教大学コミニティ福祉学部教授を務めた後、2004年に『町沢メンタルクリニック』を開業に至しました。
現在は西小岩にあるクリニックでの診療を中心に、週に一度(金曜日の午後)足立区にある健愛クリニックにて診療し、月に一度は小岩の福祉施設へ行き、認知症の方のトラブルや暴力沈静、不眠症等を主に診ています。
また 『ボーダーラインの心の病理』『成熟できない若者たち』『閉じこもるフクロウ』『心の壊れた子供達』等、150冊以上の著書も出版しています。 |
■研究された『ボーダーライン』(境界性人格障害)についてお聞かせ下さい。 |
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アメリカ留学中は、主に境界性人格障害(Borderline Personality Disorder, BPD)について研究し、帰国後この障害が日本人にもあることを発表し、さらにそのメカニズムを研究しました。
この病気の原因にはいろいろなケースがありますが、子供の頃の精神的外傷による体験(親からの虐待や親のアルコール依存など)や親からの愛情不足や、人と人との触れ合い、我慢することの重要性の低下などが原因として挙げられるでしょう。
対策にもいろいろなケースがあるのですが、愛情欲求をうまく把握し、愛情を与えてあげる事が一番必要です。本人を引き受けて育て直しをしてあげるのです。
症状が良くなっても再発する事もあります。完治するもありますが、常に悪戦苦闘しなければなりません。 |
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■患者様の層や、どのような症状の方達が多く来院されるのでしょうか? |
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当院に来られる患者様は10代前半の若い方、中年層、老人層の方まで様々ですが、特に若い女性の方が多いと思います。
特に若い方はインターネットなどで検索し、私を知って来られる方が多いようです。かなり遠方から来ていただいている方も数多くいらっしゃいます。
症状につきましては、若い方は親に対しての甘えが強い依存型で、中高年の方はがんじがらめの真面目さなどが原因で、心の病になられ症状が出る方が多いですね。
やはり、うつ病になられ来院される患者様が圧倒的に多いです。原因は会社での不適応・人間関係・ストレスなど様々です。親からの遺伝や生活環境も大きく影響がありますが、うつ病は80%がよくなります。
他にも若い方達のボーダーラインの患者様も数多く来院されます。
核家族化が進むにつれ、家庭崩壊が招く親の暴力や離婚などは子供の心に大きな傷となり、ボーダーライン等の症状を引き起こすことが多いようです。
いずれにせよ、一人で悩んでいても何も解決しません。当院が少しでも、そういった方達の手助けをできればと考えております。 |
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■最後に心の病で悩まれてる方へのメッセージをお願いします。 |
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時代は常に変化していきますが、心の病の問題は今も昔も変りません。
ただ昔は今と違い、家族・人々・地域の結びつきがあったので、助けられる事もありましたが、近年では核家族化が進み人と人のかかわりあい、心と心のふれあいが、ますます少なくなってきています。
周囲と比較し、競争したがる。そんな時代環境の中、メンタルケアの必要性はますます高まっています。
診療所を専門の場所と思わず、患者・医者を取っ払い、気軽に雑談しに来れるような気分で来院していただければと思います。仲良しになりましょう。
診療外でも相談にのれるときはのりたいと思います。話し相手がいる人は治ります。苦しくなったら人に話す!チャンスを見つけることが大事です。
※上記記事は2009.4に取材掲載したものです。
個人の主観的な評価や情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。 |
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