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とだ動物病院(小動物歯科)

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戸田 功 院長
インタビュー
戸田 功 院長 トダ イサオ
ISAO TODA
とだ動物病院(小動物歯科)
生年月日:1959年9月21日
出身地:東京都
血液型:B型
趣味・特技:バイク、パラグライダー、スキューバダイビング、旅行
好きな本・愛読書:ビジネス関連書籍、哲学書/論語
好きな映画:おくりびと、たそがれ清兵衛
好きな言葉・座右の銘:一生懸命
好きな音楽:ヒーリングミュージック(南国系)
好きな場所・観光地:モルディブ、タヒチ(暖かいところが好きですね)
とだ動物病院(小動物歯科)詳細情報はこちら
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■この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。
キッカケと言っても他の獣医師さんと大差はないんじゃないかと思います。動物が好きということ、それに尽きるんではないかと思います。
「ただただ動物を見ていたい」という思いから、動物の生態観察、生態調査に関わる仕事をやってみたいと思っていた時期もありました。何にしろ動物に関わるという点では変わりませんけどね(笑)。

江東区で開院して以来、20年が経ちます。(2011年3月現在)
結婚を機にこの地域に住むようになり、この場所での開業に行き着いたわけなんですが、そこには両親の意向も関係していました。「方位がどうのこうの」といろいろ注文がつきました。私自身はそれほど関心がないことだったんですが(笑)。

戸田 功 院長 戸田 功 院長

■とだ動物病院の概要ついてお聞かせください。
ある時期まで動物病院では特定の診療科目を謳ってはいけないことになっていました。外科や内科といった科目、それに扱う動物の種類についても掲げてはいけないことが通例となっていたんです。
現在ではヒトの医療に関しても、一般内科や心療内科、消化器外科といった風に細かく分かれてきています。動物医療に関してもそれは同じです。
当院ではやさしい説明、やさしい診療を心掛け、犬・猫を主体にウサギ・ハムスター・小鳥などの小動物を、飼い主さんの大切な家族の一員として診させていただいています。また、専門医療としての歯科治療にも力を注いでいます。
獣医師の立場からみても、飼い主さんの側からみても、従来の間口の広い動物病院の顔に加えて、そうした専門性による科の細分化は良い傾向ではないかと思っています。

■動物の歯科医療についてお聞かせください。
戸田 功 院長いま現在も年に3、4回の研修に行っていますが、私はワンちゃんやネコちゃんの歯科医療をアメリカで学んできました。
歯科という1分野に留まらず、あちらの獣医学の進歩には著しいものがあります。それを学ぶための場所も、受診に関するシステムについても残念ながら日本とは大きな差があります。
日本でも動物達の歯科医療に対する理解は序々に浸透してきてはいますが、いまだその認識が充分とは言えません。
これは歯の疾患と一般的な疾患の比較になりますが、例えばワンちゃんの爪に問題があったとします。出血や腫れを伴い、ワンちゃんが痛がったりする。そうなると飼い主さんは飛んで病院へいらっしゃいます。「爪からばい菌が入ってしまう」と心配されてのことですね。そうした疾患の及ぼす影響については充分に認識されているんです。ですが、それと比べて歯はどうなんだろう?と思うわけです。
歯周病で来院するワンちゃんはその程度がヒドいケースが殆どになります。歯1本ではなく、口全体、顎にまで腐敗が進んでいる例が実に多い。しかしそれも飼い主さんにとっては、ただ単に「歯が汚い」で済んでしまっているんです。元気だし食欲もあるから「ま、いいか」とね。
爪の異常などは言ってみれば“非日常の異常”ですから慌てられることは理解出来ます。それに比べて歯の疾患は“日常的な異常”なんです。普段とあまり変わりがないからつい見過ごしてしまう。それが危険なんです。特に歯周病は長い期間に渡って歯を蝕み、ひいてはそれが身体に影響を及ぼすものですので、放っておけばやがて命につながる疾患となりかねません。
歯の処置=抜歯だとお思いになってる方も多いのですが、決してそうではありません。早く処置をおこなうことで抜歯に至らないケースも多いのです。
歯について、特に予防歯科の重要性について飼い主様にご理解いただくことは私の責務だと思っています。

■検診の重要性についてお聞かせください。
例えば頭が痛い、どこか関節が痛い。ヒトの場合はその痛みを自覚して病院に掛かるということになります。これがワンちゃん、ネコちゃんになりますと、その自覚症状がないわけです。元気がない、食欲がない、足を庇う・・・。他覚症状に基づくしか判断の材料がないんです。だから手遅れにもなりやすい。
しかもその目に見える部分というのは、ほんのわずかなことです。重要な疾患に関しては特にその傾向が強い。だからこそ獣医師による検診が必要となってきます。
当院ではある程度の年齢に達した子に対して、定期検診をお薦めしています。ガンや肝臓病、腎臓病といった様々な病気のチェックに始まり、メタボチェックや歯の検診も同時におこないます。
ワンちゃんを例にすると、6歳から8歳くらいまでは健康な子が殆どになります。10歳を越えた辺りがひとつの目安になりますね。ただ、そういう元気な子でも歯は汚れている場合が実に多い。こうした機会も通じて歯について意識をしていただければと考えています。
見えない部分をチェックすることにより、病気の一歩手前で未然に防ぐことが可能になります。たとえ疾患が見つかったとしても、それが早ければ早いほど治癒する可能性がまた高いことは人間と変わりがありません。
ワンちゃんやネコちゃんの将来のために、是非検診を受けさせていただきたいですね。

■最後に地域の皆様へメッセージをお願いします。
先日、東日本を未曾有の震災が襲いました。(※2011年3月25日現在)
被災された方々には本当にお気の毒で、どういうお言葉を掛ければ良いのか・・・。一日でも早い復旧をお祈りするしかないのですが、それと同時に当地のペットのことも気に掛かります。もちろん人が最優先なのは言うまでもないことですが、一人の獣医師として為さねばならぬことがあるとも思っています。
現在、私が所属している東京イースト獣医協会を通じてペット用フードや医薬品、ケージ等を現地に送る手配をしております。地域の皆様におかれましても、この活動にご協力いただければ感謝の念に堪えません。

犬種によっては走ることがあまり得意ではないワンちゃんもいます。そうしたワンちゃんにあまり走らせていると、やがて病気に至る可能性があります。また、犬種だけではなく、個々によって性格は違うものですので、それを踏まえた飼い方というものがあります。
当院では人とペットの生活の質の向上を目的としたアドバイスもおこなっております。初めてペットを飼われるという方はもちろん、ちょっとした疑問等がありましたらお気軽に当院までご相談ください。

※上記記事は2011.5に取材掲載したものです。
個人の主観的な評価や情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

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