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鳥谷 迅 院長
トリヤ ジン
JIN TORIYA |
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くすの木こども歯科クリニック |
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出身地:福岡県 |
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趣味:バスケットボール、サッカー |
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好きな本:オールジャンル |
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好きな映画:スターウォーズ |
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好きなアーティスト:スティーブ・ジョブズ |
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好きな場所:スペイン(に行きたいです。) |
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■小児歯科・小児予防歯科に特化した歯科医院として2016年8月に開業 |
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2016年8月に小児歯科・小児予防歯科に特化した歯科医院として「くすの木こども歯科クリニック」を開業いたしました。JR総武線「平井」駅南口より徒歩5分とアクセスが良く、「小松川小学校」をはじめ近隣には幼稚園や保育園も多く子どもたちがたくさんいる地域だったため平井にクリニックを構えることにいたしました。
小児歯科・小児予防歯科に特化した歯科医院として開業したのは、大学病院にいる頃から小児歯科の診療に携わってきたなかで、「歯をきちんと残すためには、子どもの頃から関わっていくほかない」と気づかされることがあったからです。
そのきっかけとなったのが、はじめての研修先としてお世話になった大阪の小児歯科専門クリニックの先生との出会いです。「虫歯の原因を考えなければ、どんな治療をやっても結果は一緒だよ」と。
勤務医の頃は、ひとりで多いときは一日に40人近くもの患者さんを診なければいけなかったため、“いかに早く治療をするか”といったことばかりにとらわれていたのですが、治療のやり直しで歯をいじればいじるほど、必ずと言っていいほど歯は悪くなりますし、歯が無くなっていくのを何度も見て疑問を感じていました。 |
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■一般的な歯医者さんは伝えない「歯磨きをしても虫歯になりますよ」と |
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地域の歯医者さんがどのような治療をしているのか詳しくは知りませんが、おそらくこの周辺の歯医者さんのなかで僕がもっとも“削らない”と思います。
繰り返しになりますが、歯はいじれば必ず悪くなるんです。虫歯の治療を経験したことのある方であれば身に覚えがあるかと思いますが、数年から十数年経ってまた治療が必要になって、それを5〜6回繰り返せばおそらく抜歯になります。
一般的な歯医者さんは、虫歯になっているところを“いかに上手に削るか”ということを考えますが、虫歯になる原因としてたとえば食習慣など、それを改善するところから考えなければまた虫歯になるのは当然のことです。
また、虫歯になった方に対して「歯磨きをもっとがんばりましょう」とか「糸ようじを使いましょう」と指導する歯医者さんがほとんどで、歯周病に対してはもちろん有効ですが、きちんと歯磨きをしていても虫歯になるときはなってしまうものです。
「歯磨きをしても無駄なんですよ」といったことを伝えるとひどく驚かれますが、世界的に見ても歯磨きや糸ようじで虫歯を予防しようとしているのは日本だけじゃないかと思います。
もちろん歯磨きも糸ようじも大事ですが、虫歯にならないため、また歯を残すためにはそれだけではないんですよということを、このクリニックを拠点にして伝えていければと思っています。 |
■大切な子どもの歯を守るためにも、一緒に“削らない”治療を学びましょう |
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お子さんを連れていらっしゃるお母さんのなかには、歯磨きをしている最中に虫歯と思しき穴を見つけて「穴が空いているように見えるんですけど…」とご来院いただくケースも多いのですが、歯にちょっとした穴が空いていたり、少し黒い部分があったりしても、僕はなるべく歯をいじらないような治療を考えます。
お母さんから「本当に削らなくても大丈夫なんですか?」と詰め寄られることもあるのですが、歯を削らなくても良いケースというのは多々ありますし、歯はいじればいじるほど悪くなってしまうことをきちんと説明するようにしています。
「歯を削らなくても良かったかどうか」が分かるのは、おそらく数ヶ月から半年ほど経ってからのことなので、なかにはご理解いただけないこともありますが、なるべく“削らない”で治療をする当院の診療方針について、パンフレットを作ってみたり屋外の黒板に自分でメッセージを書いてみたりして啓蒙活動にも取り組んでいます。
また今後は当院の待合室を利用してお母さん向けのセミナーもやってみたいなと考えているのですが、大切なお子さんの歯を守るためにも間違いだらけの歯の治療について一緒に学んでいただければと思います。 |
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■患者さんの将来を見据えた歯を残す診療を行っている先輩歯科医との出会い |
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大学を卒業してから「くすの木こども歯科クリニック」を開業するまで、大学病院をはじめ、長野や東京、神奈川などさまざまな歯科医院で診療を経験させていただきましたが、患者さんの将来を見据えた歯を残す診療を行っている歯医者さんは、はじめての研修先でお世話になった大阪の先生と、下諏訪の先生のおふたりしかいませんでした。
大学で教えてもらったことも、いかに上手に削るか、いかに上手く神経を抜くか、いかに早く抜歯するかといった、歯が悪くなった後の話ばかりで、実習でも入れ歯の作り方や銀歯の作り方など、虫歯にならないためにはどうすれば良いかといった勉強はまったくありませんでした。
また開業医の先生もいかに早く削って詰めるか経営的な部分を考えることでいっぱいで、ふたりの先生と出会わなければ、僕も“いかに早く治療をするか”を考えるだけの一般的な歯医者さんになっていたかも知れません。
特に歯医者としてはじめの一歩を踏み出したときに、患者さんの歯のことを真剣に考える素敵な先生のもとで研修をさせていただけたことが、現在の診療スタイルにも生かされていますし、本当に良かったと思っています。 |
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■これから受診される患者さんへ |
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身体の病気は早期発見・早期治療が理想的ですが、虫歯においては早期発見、早期治療ではなく、早期に発見したら原因を探ってきちんとコントロールすることが大切です。
東京23区内であれば、中学校3年生までは医療費が無料なので、歯医者さんを上手に使ってもらって、小さい頃から虫歯になりにくい口の中の環境を作っていただければと思います。子どもの頃からしっかりとお口のなかのメンテナンスさえできていれば、高校に進学した後もその先の人生も虫歯に悩まされずに健康的に過ごせるかも知れません。
もし、すでに歯医者を“怖いところ”として苦手意識を持っているお子さんがいらっしゃったら、小児歯科で長年にわたって診療を行って来た経験を生かして、はじめは泣きながらの治療になったとしても、最後は握手をして笑って帰れるような関係性を築いていきたいと思います。
趣味で集めた大切なフィギアを受付に飾ってあるのも、待合室の居心地が良くなるように内装にこだわったのも、すべてはお子さんとお母さんにとって居心地の良い空間になればという想いからで、地域の身近な歯医者さんとして気軽にお越しいただければと思います。
※上記記事は2016年10月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。 |
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